こんばんは(*^^*)
素人DIYer なつみかん です✨
前回、古材風の着色が出来るワックス(ブライワックスやオールドウッドワックス)は、水に弱いことを書きました。
でも、これらのワックスの色合いと施工性の良さはとっても魅力的✨
ステインやオイルのように、必要に応じてニス等を上塗りして耐水性を付加できれば、部屋中を同じ着色のDIY家具で統一することもできて良いですよね✨
ただ、ワックスは仕上げ剤なので、上からニスを塗ることは原則できないようです(´;ω;`)
ワックスがニスを弾いてしまったり、塗れたとしても乾燥後に剥がれてしまう可能性が高いとのこと…
でも、諦めきれずによくよく調べてみると、
『ワックスにニスを上塗りしても剥がれてしまうことを書きたくて実験したのに、意外と大丈夫だった』
なんていう記事もあるんですよね。
中には、ブライワックスの上から水性ウレタンニスを塗る強者も…
(塗装の基本として、水性塗料の上には水性/油性どちらも上塗り出来ますが、油性塗料の上には油性のものしか上塗りできません)
たまたま塗料の相性が良かった、ということのようですが💦
じゃあ…試してみよう‼️( ´∀`)
実際にやってみてダメなら、それはそれで諦めもつくし…
というわけで、今回は手持ちの『オールドウッドワックス』の上から『クリアペーストグレーズ(油性ニス)』を塗ってみようと思います(*^^*)
クリアペーストグレーズは、バターミルクペイントで有名なオールドビレッジ社の油性ニス。
ペースト状でムラなく塗れるので、塗装に自信が無くても大丈夫✨
二回塗りが基本ですが、1回目の塗布後2~4時間で2回目を塗ることが出来ます。
油性ニスなのに乾燥時間が短くて済むのも嬉しいところです✨(*´ω`*)
オールドウッドワックスに油性ニスを上塗りしてみました✨
【実験内容】
100均の板《桐/広葉樹》とツーバイ材《SPF材/針葉樹》に
オールドウッドワックスを塗布して7日以上乾燥させた後、
クリアペーストグレーズ(ペースト状の油性ニス)を塗布する。
ワトコオイルを塗布(塗布後3日以上乾燥)したものと比較する。
【実験結果~油性ニス塗布時の色剥げ】
オールドウッドワックス:油性ニス塗布時
《SPF材》


塗布時、ワックスがかなりついてきました。
溶けてしまっている感じで、色味も薄くなりました。


《100均木材》


塗ったそばからどんどん色が剥げていきました。


かなり、色が剥げてしまいました💦
でも個人的には、これはこれで良い感じだな…と思います(*^^*)
ワトコオイル:油性ニス塗布時
《SPF材》


ワトコオイルでは、油性ニスを塗っても色は剥げず、色合いに変化は見られませんでした。
すみません💦こちらは塗装前/塗装後の写真を撮り忘れました💦
色は薄くならず、少し艶と深みがでた感じです✨
《100均木材》


100均木材でも、色は全く剥げません。


油性ニス塗布後は、少し艶と深みが出ました✨
オイルの拭き取りはしっかりと
今回の実験では、ワトコオイルへの油性ニス塗布時、色落ちは全くありませんでした。
でも実は、以前同様の実験をした際には、ウエスにはワトコオイルの色が付いてきました。
色の変化はありませんでしたので、恐らく塗装後の拭き取りが甘く、染み込み切れずに余った分が付いてきたものと思われます💦
拭き取りが甘いと、丸3日以上乾燥させてからでも、上塗り時に色が落ちてくることはあります。
色剥げではないものの、この状態だと衣服への色移りが起こる可能性がありますし、輪じみがつく可能性もあります。
オイルはしっかりと拭き取りましょう(*^^*)
ちなみに、オールドウッドワックスは汗だくになりつつしっかり拭き取りし、1週間乾燥させてから油性ニスを塗りましたが、それでも色がかなり剥げました💦
【実験結果~防水性比較】
油性ニス(クリアペーストグレーズ)を塗布した面に水としょうゆを垂らし、
前回の結果(オールドウッドワックス塗布面への水垂らし実験)と比較します。
※油性ニスは2回塗りしました。
水・しょう油を垂らしてから、①直後、②10分後、③1時間後に拭き取り、輪じみや手触りの変化をチェックします。


結果は…
【100均木材(桐/広葉樹)】
100均木材では、
ワックスのみの場合は、直後に拭き取っても輪じみがつき、乾燥後はざらざらとした手触りになりました。
油性ニスを上塗りしたものでは、《①直後》に拭き取った場合は輪じみや手触りの変化はありませんでしたが、《②10分後》ではうっすらと輪じみがつき、手触りも若干ザラザラしました。
《③1時間後》では輪じみがつき、ザラザラした手触りに。オールドウッドワックスのみの《②10分後》と同程度になりました。
ちなみに、しょう油は色、手触りともに全く影響がありません。意外です💦
【1×6材(SPF/針葉樹)】


SPF材では、
ワックスのみの場合は《①直後》はうっすら、《②10分後》でやや目立つ程度、《③1時間後》ではくっきりと白く輪じみが残りました。
油性ニスを上塗りしたものでは、《③1時間後》で目を凝らすとうっすら輪が見え…る?という程度。殆ど水の跡はついていません。
手触りは、《③1時間後》のものだけ、ややザラザラしたかな?という感じです。
ちなみに、下の写真は以前SPF材で実験したもの。たくさん水を垂らしたので、違いが解りやすいかと思います(*^^*)
ワックスのみでは白い輪じみがたくさん着いていますが、油性ニスを上塗りした方は全く変化がありません。
SPF材の場合は、油性ニスを塗ると防水性が向上し、濡れても1時間以内なら殆ど変化は見られなくなりますが、
100均木材では、ワックスのみの場合よりは若干防水性が向上するものの、『濡れたらすぐに拭き取った方が良い』程度。防水性が向上するとは言えない結果になりました。
【油性ニスの塗装剥げについて】
油性ニスを塗った面にカッターで傷をつけてテープを貼り、剥がします。
比較として、《ワックスのみ》、《ワトコオイルのみ》、《ワトコオイルに油性ニスを上塗り》のものにも行います。


剥がしてみると…
塗料が付いてきたのは《ワックスのみ》だけで、傷の部分に関係なく全体的に剥がれてきている感じです。
ワックスに油性ニスを塗ったものも、傷口のワックスはわずかに付いてきたものの、油性ニスが剥がれた様子はありませんでした。


オールドウッドワックスにクリアペーストグレーズ(油性ニス)を上塗りしても、塗装が剥がれることは無いようです(*^^*)
まとめ
オールドウッドワックスに油性ニスを塗布すると、色剥げが起こります。
ただ、防水性は向上しますし、剥離することもありません。
※SPF材(ツーバイ材等)等の針葉樹では、2度塗りで十分に防水性が向上します。
100均木材(桐)等の広葉樹では、『濡れたらすぐに拭き取れば問題ない』程度です。
今回使用したウォルナットのように濃い色合いのものなら、多少薄くなっても十分に良い仕上がりになっていると思います(*^^*)
カフェトレイを作った時は、全体にオールドウッドワックスを塗り、トレイ部分にのみ《ホワイト》を重ね塗りした後、油性ニスを塗りました。
ホワイトもウォルナットも結構剥げましたが、ほんのりホワイトが所々に残ってて…
トレイ部の色合いが少し薄くなったことで、かえって雰囲気が良くなったと思います(*^^*)
最初から色剥げありき…むしろ色を剥がすことを目的に使うのもアリかも知れません‼️
ぜひぜひ、活用してみてくださいね✨
また、水性ウレタンニスでも実験してみましたので、こちらも是非ご参考に😊
拙い記事ではありますが、DIYを楽しんでいる方、DIYにこれから挑戦しようとお考えの方…どなたかのお役に立てたら嬉しいです(*´ω`*)
ではでは(*^^*)
今日も最後までお読み頂き、ありがとうございました(≧∇≦)
今回使用した塗料は、楽天ROOMでも紹介しています✨
よかったら遊びに来てください(*´∇`*)