コツコツDIY ~DIY初心者が挑戦する、賃貸マンション改造計画~

狭い賃貸マンションを、スローペースでコツコツ改造中。初心者&車無しでもできるDIY事例や、調べたこと、使ったもの、失敗談など。2019年6月にうつ病発症。病気と子ども達の事を書くこともあります。

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【水性ウレタンニス編】ワックス→ニスの上塗りまとめ。油性ニス/水性ウレタンニスの実験結果✨~ブライワックス、オールドウッドワックス~【塗料】【DIY】

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こんばんは(*^^*)

素人DIYer なつみかん です✨

 

DIYで人気のワックス塗料。

ブライワックス≫や≪オールドウッドワックス≫、≪ヴィンテージワックス≫などが特に人気です(^▽^)

 

特別な道具や技術が不要で、乾燥時間も短く、初心者でもムラなく簡単&手軽に塗れるので、DIYにおすすめの塗料として様々な記事で紹介されています。

 


ただ、このワックス塗料。よくよく調べてみると実は…、
【水や熱に弱く】、それをカバーしようにも【上塗りできない】
というデメリットがあるようです。

 

でも…あきらめきれずに更に調べてみると、

≪”ブライワックスに油性ニスや水性ウレタンニスを上塗り”して”防水性をアップ””色落ちを防ぐ”≫なんていう記事や動画もあったりして💦

 

結局上塗りできるの?できないの?💦

塗料は決して安いものではないし、せっかく揃えたのに失敗なんて嫌ですよね(>_<)

 

そこで以前、ワックスにクリアペーストグレーズ(ペースト状の油性ニス)』を上塗りし、色落ち、色剥げ、防水性について確認した記事を書きました。

www.natsumikandiy.com

 

結果は以下。

  • 油性ニス塗装時に色剥げする
  • 防水性は向上する
  • 乾燥後の剥離は起こらなかった
  • 油性ニス乾燥後は色移り(色落ち)しない


乾燥後は剥離することもなく、防水性を向上させることはできましたが…
ニス塗装時のワックスの剥げが酷い。
剥げた色も恰好いいので、これはこれで良いとも思いますが…
色合いは大分変わってしまったので、『色を統一させつつ必要な箇所だけ防水性を向上させる』という目的は果たせないことが解りました。

 

では、水性ウレタンニスはどうでしょうか。

今回は、ワックス塗料に水性ウレタンニスを上塗りし、上塗り時の塗料剥げ、ニス乾燥後の剥離と防水性について実験してみました。

また、前記事と同様、ワトコオイルとの比較もしています。

結果を記事末尾にまとめてありますので、結果のみ知りたい方は目次から≪まとめ≫に飛んで見てくださいね😊

 

 

 

使用したもの

使用したワックス

今回使用したのはオールドウッドワックスです。

 
ワックスには、≪防水性は低いものの着色が同時にできるタイプ≫のものと、

≪クリア仕上げで防水性もそこそこ期待できるタイプ≫があります。

 

オールドウッドワックスは、ブライワックスと同じく着色が同時にできるタイプのワックスで、主成分もブライワックスと同じ「蜜ろう」です。

オールドワックスは、ブライワックスよりも色移りしにくいといわれていますが、やはり入念に拭きあげをしても色移りがありました。

なので、オールドウッドワックスとブライワックスは、色移りや剥離、防水性に関して同等の実験結果になると私は考えています。


※アンティークワックスはブライワックス、オールドウッドワックスと同じく『蜜ろう』ですが、ヴィンテージワックスは『えごま油』が主成分です。

 そのため、色移りのしやすさ等は、ヴィンテージワックスでは異なる結果が得られる可能性があります。

 

オールドウッドワックスは、グレー系のカラーバリエーションが豊富で、古材風の塗装が楽しめます😊

 嫌な匂いがなく、延びが良くて、塗った後はすべすべの手触り💛おすすめのワックスです😊

 

使用した木材

使用した木材は、1×6材(SPF材/針葉樹)と100均木材(桐/広葉樹)です。

いずれも、ワックスを塗ってから数か月経ったものを使用しています。

ワックスはスチールウールで刷り込み、タワシで磨き、ウエスで入念に拭きあげていますので、拭き取りも乾燥も十分な状態です。

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※100均木材のワックスのみ(左端)の白い縦線は、以前の実験の際に貼ったマスキングテープをはがした際の剥げ跡です💦

 

 

また、比較材用として同じ木材にワトコオイルを塗布したものも用意しています。

ワトコオイルも以前(油性ニス上塗り)の実験時に用意したもので、塗布から数か月経過しています。

標準の塗り方である「2回塗り」で仕上げています。

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使用したニス

上の写真のように、ワックス、ワトコオイルを塗布した木材の右端に水性ウレタンニスを上塗りしています。

使用したのは、和信の≪水性ウレタンニス 透明クリヤー≫(艶あり)

つや消しクリヤーもあります。

和信の水性ウレタンニスは、食品衛生法に適合しており、食器などの食品に直接触れるものにも使用できるほど、安全性の高い水性ウレタンニスです。

液体のニス全般に言えることですが、塗布時には気泡や濃度(刷毛跡)、ホコリの付着などに注意する必要があります。が、初心者でも比較的使いやすいニスだと思います。

私は…広い面に綺麗に塗る自信はないですが💦

 

中央には、以前の実験で≪クリアーペーストグレーズ≫を塗布しています。

クリアーペーストグレーズは、ペースト状の油性ニスで、ウエスで塗り伸ばすタイプ。

ウエスで拭き取りつつ塗り伸ばすイメージなので、ホコリやムラを気にすることなく簡単に塗れるのに、高い耐久性を発揮してくれるおススメの油性ニスです😊

クリアーペーストグレーズについて、詳しくは以下の記事をご参照ください。

www.natsumikandiy.com

 

塗布時の色剥げ

 ワックス→水性ウレタンニス塗布時

 水性ウレタンニスは、食器洗い用スポンジでざっくり塗りました(2回塗り)が、

スポンジにワックスが付いてくることはなく、塗布時の色剥げはありませんでした。

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色落ちもなく、艶ありのニスを使用したため、SPF材では特にツヤが増しています。

100均木材ではツヤはあまり目立ちません。

 

ワトコオイルでも同様に、水性ウレタンニス塗布時の色剥げはありませんでした。

クリアーペーストグレーズ(ペースト状の油性ニス)塗布時には、

ワトコオイルは殆どの場合色落ちしませんでした。まれに色落ちする場合も、ワトコオイルの色合いに変化はありませんでした。

 

ニス塗布後の色移り

乾拭きした場合 

ワックスのみを塗布した面では、SPF材でも100均木材でも乾拭きでも色移りしました

油性ニス水性ウレタンニスを上塗りしたものは、色移りはありませんでした

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ワトコオイルは、ワトコオイルのみも上塗りした面でも色移りはありませんでした。

※今回は実験のためによく拭き取り、かつ乾燥後数か月経ったものを利用したためか、全く色落ちしませんでした。

 ただし、これまでの実験では、ウエスにワトコオイルの色が薄~くついてきたり、汚れのような黒っぽい感じのものが付いてくることがありました。

なので、ワトコオイルのみの場合は、塗装後の拭き取り加減や乾燥具合によって、拭き掃除の際に付近に若干色が付いてくることはあると思います。

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水拭きした場合

ワックスのみでは、乾拭き時よりも色移りがありました。

また、乾拭きのときには色移りしなかったSPF材でも色移りがありました。

油性ニス、水性ウレタンニスを上塗りした部分では、色移りはありませんでした。

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ワトコオイルのほうは、水拭きでも色移りはありませんでした。

※ただし、これまでの経験では、ワトコオイルのみだと色移りすることがありましたので、「ワトコオイルは絶対に色移りしない」というわけではありません。

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ニス乾燥後の剥離

SPF材の場合

SPF材では、カッターで×印に傷をつけた部分にガムテープを貼り、剥がしてみます。

貼ってから10分程度置いてから剥がしてみました。

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【SPF材】オールドウッドワックス

ワックスのみでは、かなりワックスが剝がれてきてしまいました。
ただし、剥がした跡がくっきりわかるような剝がれ方ではありませんでした。

油性ニスでは、剥がれはありません。

水性ウレタンニスは、ワックスのみの場合ほどではないものの、ワックスの剥がれが見えます。ただし、『水性ウレタンニスが剥がれた』跡はありませんでした。

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【SPF材】ワトコオイル

ワトコオイルの場合は、いずれも剥がれはありませんでした。

 

100均木材の場合

100均木材では、マスキングテープを貼って一晩置いてから剥がしてみました。

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【100均木材】オールドウッドワックス

ワックスのみでは、剥がれた部分(テープを貼っていた部分)がくっきりと解るほど剥げています。

油性ニス上塗りでは、ほんの僅かにワックスの剥げは見られるものの、跡は見られません。ニスの剥げも確認できませんでした。

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水性ウレタンニスでは、テープ跡がくっきりはっきり付くほどに剝げました

ニス自体ががっつり剥げてしまっています。

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【100均木材】ワトコオイル

ワトコオイルでは、ワトコオイルのみ油性ニス上塗りは、剥げは一切ありませんでしたが…

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水性ウレタンニスは、がっつり剥げました💦

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防水性実験

それぞれに【水】【カフェオレ】を垂らして3時間放置した後に拭き取ってシミのつき具合を見ました。

【ワックス】

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ワックスのみ

SPF材ではコーヒーのシミが、100均木材では水のシミとコーヒーのシミが着きました。

水分が乾いた後は、シミはSPF材でも100均木材でも白い輪染みとしてくっきりと残りました。

特に100均木材では、濡れた部分は表面がガサガサに毛羽立ってしまいました。

 

ワックス→油性ニス上塗り

SPF材にはシミはつきませんでしたが、100均木材ではコーヒーのシミが着きました。

ただし、あくまで濡れて濃く見えただけだったようで、乾燥後は消えました。

 

ワックス→水性ウレタンニス上塗り

SPF材でも100均木材でもシミはつきませんでした。

 

 

【ワトコオイル】

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ワトコオイルのみ/100均木材でのみ、水の跡がつきました。

が、これも乾燥後は消えました。

ただし、全体的に若干毛羽立ったように感じます。

(ワックスほどではありません。よく見ると…という程度です)

他は、全く変化は見られませんでした。


まとめ

以上をまとめると…

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ワックスでは

ワックスのみだと防水性が低く、濡らして放置すると酷い輪染みができます。

油性ニス(ペーストタイプ)を上塗りすると、ニス塗布時に色剥げはするものの、

防水性は向上し、ニス乾燥後の剥離もありません。

水性ウレタンニスを上塗りすると、ニス塗布時の色剥げもなく防水性も向上するものの、非常に剝がれやすいです。

 

水での輪染みも水性ウレタンニスの剥がれも、SPF材ではあまり目立ちませんが、

100均木材ではかなり目立ちます。

 

以上から、ワックスを使用する場合は、色移りやメンテナンスありきで使用するのが望ましいといえます。

 

防水性を付加したい場合には、

→ワックスの色がかなり薄くなっても良いのであれば、油性ニスの上塗りがおすすめ。

→水性ウレタンニスならワックスの色剥げもなく、さらにSPF材であれば乾燥後の剥離も少ないと思われますが、それでも剥離の可能性がないとは言えないませんので、あくまで自己責任で。一度実際に試してから塗布することをお勧めします。

 

ワトコオイルでは

SPF材では、ワトコオイルのみでも水染みはできにくく、油性ニス塗装時の色剥げも水性ウレタンニス乾燥後の剥離も見られません。

ただし100均木材では、ワトコオイルのみでは水分が乾燥するまではシミのように見え、濡れた部分には若干の毛羽立ちがありました。

そのため、水拭きしたい場所ではこまめなメンテナンスが必要になります。

防水性向上のために上塗りする場合は、水性ウレタンニスでは剥離しやすいため、油性ニスがおススメです。

 

 

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おわりに

オールドウッドワックスやブライワックスなどのワックスは、水に非常に弱いです。

また、色移りしやすく熱にも弱いため、テーブルやデスクにはお勧めできません。

入念に拭き取りをすると色移りは軽減できるようですが、15×45cmでも汗だく&筋肉痛になるほどなので…

水に濡れないものや、体に触れないもの、小物に使うのがお勧めです😊

 

ただ、拭き取り・磨きによって出てくる艶や、塗装後のすべすべとした手触りは病みつきになります✨

錆や汚れのようにつけてヴィンテージな質感にすることもできるので、DIYに慣れてきたら、是非ともチャレンジしてほしい塗料です✨

 

DIY家具の色を統一させたい、デスクの作ってみたいという方は、

ワトコオイルや、防水性のあるリボス塗料(カルデット/タヤエクステリア)などが使いやすいと思います😊

www.natsumikandiy.com

 

希望に合った塗料を使って、DIYを楽しみましょう✨

 

ではでは

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました😊