コツコツDIY ~DIY初心者が挑戦する、賃貸マンション改造計画~

狭い賃貸マンションを、スローペースでコツコツ改造中。初心者&車無しでもできるDIY事例や、調べたこと、使ったもの、失敗談など。2019年6月にうつ病発症。病気と子ども達の事を書くこともあります。

うつ病…心因性・内因性・外因性という考え方【うつ病の知識②うつ病の分類・1】

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こんにちは✨

鬱病歴がもう4年になってしまった なつみかん です(#^^#)

※再発もしているので、通算ではほぼ10年になります💦

 

あなたは、あなたが(または鬱病のご家族が)

どのタイプのうつ病なのかを意識したことはあるでしょうか。

 

実は、うつ病の治療は「休養と薬物療法」だけではありません。

うつ病のタイプ・原因によってはカウンセリングや心理療法(認知行動療法など)を適切に取り入れる必要があります。これは、うつ病の回復を促し長期化を防ぐ意味でも、再発を防ぐ意味でも重要です。

 

うつ病は再発リスクの高い病気です。だからこそ、病気を知り、自分のケースでは何が原因でどのような対策が必要なのかを知ることは、本当~に重要なのです。

 

そこで今回は、自身のタイプを知るための1つの考え方として、うつ病の古典的分類についてご紹介します。

 

 

 

うつ病の古典的分類~心因性・内因性・外因性

うつ病の原因には様々ありますが、うつ病はその原因によって大きく「外因性」「心因性」「内因性」の3つに分類されます。

タイプによって最適な治療方針が異なるため、是非参考になさってくださいね(⌒∇⌒)✨

外因性うつ病

「脳など身体の病気」によって起こるうつ病です。

「”脳の機能障害を引き起こす”脳の病気や外傷、または薬物」により、脳の機能低下を引き起こされて起こります。代表的な原因は脳血管障害やパーキンソン病などの脳の病気や、脳挫傷や外傷性脳内血種などによるもの、さまざまな病気に使われるステロイドなどによるものです。

 

外因性うつ病では、うつ病自体ではなく、うつの原因となっている身体疾患の治療が優先されます。

うつ症状を自覚した場合は、まず血液検査などで身体的な病気の可能性を除外することが大切です。

 

近年ではアスペルガー症候群(ASD)などの高機能広汎性発達障害や、注意欠陥多動性障害(ADHD)とうつ病が併存しやすいことが分かってきました。その為、発達障害の特性を持つ可能性についても診察を受けることが勧められています。

 

 

心因性うつ病

心理的なストレス」によって起こるうつ病のこと。

精神的葛藤や心理的ストレスを原因とするもので、「環境要因としての体験にともなう心理・性格反応」であると考えられており、神経症性のうつ病(抑うつ神経症)(ノイローゼ)とも言われるものです。

気分変調症や適応障害などもここに含まれます。

 

性格や環境が強く影響してうつ状態を引き起こし、そのストレスが重なったことが原因でうつ病を発症します。

 

昇進や結婚など、一般的には喜ばしい出来事や環境の変化がストレスとなり、うつ病を発症することもあります。

 

心因性うつ病は、さらに以下の3つの分類があります。

 ①無意識化での精神的葛藤によって起こる「神経症性うつ病」

 ②長期間の心理的ストレスによる「疲弊性うつ病」

 ③突然の出来事(被災、身近な人の不幸など)のストレス体験による「反応性うつ病」

 

心因性うつ病の治療・改善においては、性格・環境要因の改善が何よりも重要です。

同時に抗うつ剤の服薬も行います。

 

 

内因性うつ病

体質や遺伝的要因によって引き起こされるうつ病です。

外因性・心因性にも当てはまらず、うつ病を引き起こしやすい素因によって発症した場合を内因性うつ病と言います。

伝統的に”精神病”と呼ばれてきたものがこのタイプで、典型的なうつ病や双極性感情障害(躁うつ病)、統合失調症などがここに含まれます。

 

うつ病を引き起こしやすい素因とは、その人の生まれ持った性格や性格傾向、ストレスの認知パターン、遺伝的背景等を指します。これらが影響して、脳に何らかの病的変化が起きる(脳機能のバランスが崩れる)ことでうつ病が引き起こされます。

 

以下の2つの症状が内因性うつ病の症状として特徴的です。

① 物事に集中できなくなった(思考抑制

② 周りから責められている気がする(過度な自責感)

 

ただし、内因性のうつ病は、多くが心因性うつ病と同様に「心理的ストレスを契機に」発症するため、心因性うつ病と内因性うつ病を厳密に区別するのは難しいと言われています。そのため、初発では内因性うつ病の診断は保留とされます。

 

内因性うつ病の場合、特に治療をしなくても寛解することが多いと言われています。

しかし、抗うつ薬などの適切な治療を行えばより短期に寛解に至りますし、その後も適切な維持療法を行えば再発率は減少します。

 

また、「自分の性格がダメだから」「自分が怠け者だから」うつ病になってしまうんだという間違った認識を治すことも治療の一つです。

 

メランコリー型うつ病

日本人には、「メランコリー親和型性格」の方が比較的多いと言われています。

この「メランコリー親和型の性格」は、自己の能力を高める点や、周囲との関係を維持する上では長所と言えるものですが、一方で内因性のうつ病のリスクになると考えられています。

日本では、メランコリー親和型の性格が、内因性うつ病のリスクになると考えられています。このタイプは、秩序を重んじる、几帳面、他者配慮、完璧主義といった特徴が強く、協調性があり、勤勉な態度から周囲の評価も高いものの、環境の変化に柔軟に対応することが苦手とされています。 転勤や昇進、家族成員の異動などにより生活状況が変化し、これまでと違う役割が求められる状況にうまく適応出来ず、一方で他者に気を使って負荷が増え、完璧を追い求める結果、負荷が自分の許容範囲を超えてしまい、うつ病の発症につながると考えられています。

 

このタイプでは、セロトニンなど脳内物質のバランスの異常を伴うと考えられており、抗うつ薬によって回復しやすいものの、うつ病を再発する場合が多いとされます。

 

初めてうつ病を発症した場合には、内因性との診断は保留にされますが、再発を繰り返す場合、内因性うつ病の可能性が高いと考えられます。

実は、従来から「うつ病」と呼ばれてきたのは、この「メランコリー親和型」の性格が引き起こす「内因性のメランコリー型うつ病」です。

「従来的な」「典型的な」うつ病と言われる場合は、「内因性メランコリー型うつ病」を指していると考えてよいでしょう。

 

ただし、うつ病の診断は、現在は操作的診断という方法で行われており、客観的に見られる症状だけをもとに診断をしていきます。

原因は問わず、人格などの内面的な問題は「うつ病」の診断には大きな関係がありません。

そのため、メランコリー親和型うつ病も、いわゆる”新型”と呼ばれるうつ病も、同じ「うつ病」という診断になります。

 

 

まとめ

うつ病と言っても、その原因は人によって様々です。

大切な人との死別や災害、昇進による心理的ストレスの増加など、環境からのストレスが主な原因となるケースもあれば、内因性うつ病のように個人がもつ「素因」によって発症するケースもあります。

 

うつ病の治療では、最初は「薬物療法と休養が主要な治療方法になります。

一時的・一過性のストレスが原因のうつ病ならば、これで十分でしょう。

しかし実際には、そのような(薬を飲んで休めば回復する)方は非常に少ないと思います。

 

多くの場合、ストレスの原因は解決されないまま残っていたり、そもそも自身がストレスを感じやすい思考傾向であったりします。自身にうつ病を招きやすい素因(性格・思考傾向など)がある場合には、認知行動療法などの「心理療法」やカウンセリングに取り組むことが大変重要です。そうしないと、「鬱を引き起こしやすい自分のまま」「うつ病経験で再発リスクが上がった状態で」「元の(鬱を引き起こした)環境に戻る」ことになりますから…容易に再発するだろうことは、想像に難くないですよね?💦

 

例えば、同じ骨折でも、「バイク事故など強烈な負荷を受けて骨折した場合」と、「骨粗鬆症でもろくなっていた為転倒での軽い負荷で骨折した場合」では、治療後に取り組むべきことが変わってきますよね?後者では、転ばないように気を付ける他、骨密度を上げたり筋力をつけることも必要になってくるはずです。

 

原因が異なれば、”向き合わなければならないこと”も変わります。

うつ病における治療の目標は、単純に「元の生活に戻る」ことではありません。

再発のリスクを抱えながら、再発させずに過ごしていけるような環境を選択し、その環境の中でストレスと上手に付き合っていく術を見つけること。そして、穏やかで充実した生活を営めるようにすることです。

 

そのためにも、自分の場合は何が原因となっていて、何に向き合い、何をどう変えるべきなのか、を考えることが重要であると私は思っています。

 

「外因性」「心因性」「内因性」という分類は、自身や原因を探るうえで大変参考になると思います。

この記事が、どなたかのお役に立てれば幸いです。

 

次回は「新型うつ病」やうつ病の「型」について書く予定です✨

 

ではでは、今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました(⌒∇⌒)