
結論:ワトコオイルは水に弱い?
結論から言うと、
ワトコオイルは
塗り方と乾燥時間を守れば水染みを防げます。
今回の検証では
・1回目をたっぷり塗る
・ウェット研磨2回
・3日以上乾燥
で、「濡れたまま3時間放置」しても水染みを防げることがわかりました。
さらに
ある塗料を上塗りすれば、薄塗り仕上げでも防水性を付加できることが確認できました。
DIYの棚やテーブルなど、普段使いの家具として安心して使える仕上がりになります。上塗りによる色合いの変化も写真で載せていますので、ぜひご覧ください😊
※この結果はセリアの板材(桐・広葉樹)を使用して検証しています
DIY塗料は水に強い?初心者目線の防水性検証シリーズ
ーワトコオイル編ー
この記事は
DIY塗料は水に強い?初心者目線の防水性検証シリーズ
の一部として、
ワトコオイルの防水性について検証した内容をまとめています。
今回は
重ね塗り
上塗り有無
による違いを比較しました。
- 結論:ワトコオイルは水に弱い?
- ワトコオイルが水に弱いと言われる理由
- 本記事の検証テーマと方法
- 乾燥時間で防水性は変わる?
- ”防水性が高い”オイルとの比較
- 薄いと防水性が下がる?上塗りでどう変わるか
- 重ね塗り・ウェット研磨は必要?
- ワトコオイルの塗り方をおさらい-ウェット研磨
- SPF材との違いについて
- ワトコオイルはテーブルにも使える?
- まとめ
なぜワトコオイルの防水性を検証しようと思ったのか
ワトコオイルは、私がDIYを始めた頃からすでに大人気の塗料でした。
・コスパが良い
・ムラになりにくい
・ヴィンテージなカラーバリエーション
・ホームセンターで入手できる
などの特徴から、長年、DIY初心者から上級者まで広く愛されている塗料です。
私は「ダークウォルナット」の色合いに一目ぼれしてしまい、これをDIYの主軸にしたいと考えました。
が、そこで気になったのが防水性。
一般的に、オイル塗料は水に弱いと言われています。
「テーブルやキッチンボードに使って大丈夫なの?」
と迷い、調べてもはっきりした答えが見つからず、
結局どうすればいいのかわかりませんでした。
そこで、実際に検証してみることにしたんです。
その結果、
塗り方と乾燥時間を守れば
普段使いの家具にも安心して使える仕上がりになる
ことが分かりました。
この記事では、その検証結果を写真付きでまとめています。
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ワトコオイルが水に弱いと言われる理由
一般的には《オイルフィニッシュ用オイル》は、
防水性等の保護力はあまり期待できないと言われています。
また、ワトコオイルの商品説明にも、撥水性や防水性があるとは書かれていません。
オイルは木材内部に浸透して保護する塗料。
ペンキやニスと違い、木の表面に塗膜(コーティングの膜)を作らない塗料です。
一般的なニスやウレタン塗料は、
木材の表面に膜を作って水を弾きます。
一方でワトコオイルは、
木の中に染み込んで仕上げる塗料のため、表面に厚い膜ができません。
そのため、
乾燥が不十分だったり
塗り回数が少なかったりすると
水が染み込みやすく見えてしまうことがあります。
【防水性がある】の意味を【「水シミ(輪染み)・色褪せ・毛羽立ち」を防ぐ】ことと定義するなら、
ワトコオイルの防水性は決して低くはありません。
ワトコオイルの防水性を充分に発揮させるために、「適切な塗り方・乾燥時間」をぜひこの記事で確認してみてください(*^^*)
なぜネットで「水に弱い」と言われやすいのか
実は、ワトコオイルが水に弱いと言われるのは
①乾燥不足で使われていることが多い
②1回塗りだけで終わっている例が多い
③屋外用ニスと比較されてしまう
というケースがほとんど。
特に①がとても多いです。
表面が乾いた=完全乾燥
ではありません。
内部硬化には時間がかかります。
オイル仕上げは木の質感を活かせる反面、
乾燥時間
塗り回数
木材の種類
によって防水性が大きく変わる特徴があります。
そのために「水に弱い」と言われがちですが、
適切に仕上げることで、
普段使いの家具にも使える耐水性になります。
ワトコオイルは水に弱い塗料というよりも、
「仕上げ方によって性能が変わりやすい塗料」なのです。
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本記事の検証テーマと方法
乾燥時間で防水性は変わる?

| 乾燥時間 | 1日後 | 2日後/3日後 | 1週間後 | 2週間後 |
|---|---|---|---|---|
| ワトコオイル 2回塗り |
✖ 明らかな水染み有り |
-△ 薄く水染み有り |
〇 ほとんど解らない程度の水染み |
〇 ほとんど解らない程度の水染み |
| ワトコオイルウェット研磨 | -△ 薄く水染み有り |
△+ ごく薄い水染み有り |
◎ 水染み無 |
◎ 水染み無 |
| リボスカルデット 2回塗り |
◎ 水染み無 |
◎ 水染み無 |
◎ 水染み無 |
◎ 水染み無 |
検証結果①【解説】
今回の検証では、ワトコオイルでは
乾燥3日までは水染みができやすく、
乾燥1週間以上
から安定する結果になりました。
表面が乾いたように見えても、内部はまだ硬化途中の場合があります。
乾燥時間だけでもここまで防水性が変わりました。
”防水性が高い”オイルとの比較

オイルの中には、保護力の高さを謳っているものもあります。
特に【屋内外用】(=屋外でも使える)ものは、日差しや風雨にさらされることを前提に作られていますから、防水性も高いです😊
リボス自然健康塗料のカルデットは、屋内外に使えるカラーオイルで、
ワトコオイルと同様、塗って拭き取るだけと施工も簡単。
なのに防水性が高く、さらに「食品に触れるものにも使える」ほどの安全性の高さも魅力です。
カルデットや他のリボスシリーズについては以下の記事でより詳細な検証を行っています。
薄いと防水性が下がる?上塗りでどう変わるか
ワトコオイルは2回塗りが標準です。
1回目はたっぷりと。内部まで浸み込ませるために、少々ダクダクに塗ります。
でも、薄めに塗った色合いが気に入って、「このくらいの濃さがいいな…」と躊躇することもあると思います(私はよくあります)
実際にどの程度保護力に影響してしまうのでしょうか。


| 水滴実験 | |||
|---|---|---|---|
| 塗料・重ね塗り | 回数・上塗り剤 | 3時間後/拭き取り直後 | 6時間後/拭き取り直後 |
| ワトコオイルを薄塗りしたもの | 1回塗り | ✖ 水の跡がくっきりとついている。 |
✖ 特にひどい染み。 オイルが水に押し出されて浮かび上がったような輪染み。 |
| 2回塗り | ✖ 水の跡がくっきりとついている。 |
✖ 1回塗りよりは薄いものの、クッキリとした輪染み。 |
|
| 3回塗り | ✖ 水の跡がくっきりとついている。 |
✖ 2回塗りよりも薄いが、ぱっと見でわかる程度のクッキリとした輪染み。 |
|
| ワトコオイル【薄塗り1回】に 防水性の高い上塗り剤を 塗布したもの |
水性ウレタンニス(つや消し) | ◎ 湿り気もなく、跡もなし |
◎ 湿り気もなく、跡もなし |
| 水性ウレタンニス(つやあり) | |||
| クノス | |||
| クリアペーストグレーズ | |||
薄塗り仕上げの場合でも、
上塗りをすることで防水性が安定しました。
自然な質感を保ちながら防水性を高めたい場合におすすめです。
ただし「水性ウレタンニス」は、木材によっては「剥がれる」危険性があります。
下の記事で詳しく説明しているので、水性ウレタンニスを検討される方は是非ご覧になってください。
現在、ペースト状・ジェル状の油性ニスは大変手に入りにくくなっています。
個人的には「クノス」が最もお勧めです。
重ね塗り・ウェット研磨は必要?

| 水滴 | |||
|---|---|---|---|
| 塗料・重ね塗り | 回数・上塗り剤 | 3時間後/拭き取り直後 | 6時間後/拭き取り直後 |
| ワトコオイルを 標準2回塗りしたもの (1回目をたっぷり) |
1回塗り | 〇 湿ってはいるが、跡はついていない |
✖ ぱっと見でわかる程度の輪染み。薄く3回塗りよりは目立たない。 |
| 2回塗り(標準) | 〇 湿ってはいるが、跡はついていない |
△ 目立たないが、よく見るとわかる程度の輪染み |
|
| 3回塗り | △ 濡れた跡は付いた |
〇 僅かに塗料が染み出したような跡。修復が困難なほどではなく、目立たない。 |
|
| ワトコオイルを標準塗りし、 2回目でウェット研磨したもの |
2回目ウェット研磨 | 〇 湿ってはいるが、跡はついていない |
〇 わずかにシミがあるが、目立たない程度 |
| ウェット研磨2回 (#400→#800) |
◎ 輪染み無 |
||
| ウェット研磨3回 (#400→#800→#1200) |
◎ 輪染み無 |
||
ワトコオイルの塗り方をおさらい-ウェット研磨

SPF材との違いについて
今回の検証はセリア板材(広葉樹)で行いましたが、
SPF材(針葉樹)でも似た傾向が見られました。
ただし
木材の種類によって塗料の吸い込み方が違うため、
仕上がりには差が出る場合があります。
広葉樹は材質が硬く、塗料や着色剤が浸透しにくいという特徴があります。そのため、塗料の機能が充分に発揮できないことや、塗料の組み合わせによっては定着しにくいことがあります。
対して針葉樹は、針葉樹は材が軟らかく、見た目にも軟らかさが感じられます。広葉樹と比較して塗料が浸透しやすいので、塗料の性能も発揮されやすい特徴があります。
木材自体の耐水性でいえば、無塗装で水に濡れた時のささくれ・水ジミのできやすさは広葉樹の方が高く、針葉樹(SPF材)は広葉樹に比べて水に強いように見えます。
そのため、SPF材では、同じ塗料で仕上げた時、広葉樹よりも多少高い防水性を発揮します。
ワトコオイルはテーブルにも使える?
今回の検証結果では
乾燥時間…1週間
ウェット研磨…2回(#400→#800)
上塗り調整
を行うことで
日常使いの家具にも安心して使える仕上がりになりました。
とはいえ、「毎日水拭き」を前提とするテーブルに使うには、少々心許ないかもしれません。なので、テーブルに塗布するなら、クノスで仕上げることをお勧めします。
クノスなら、塗って拭き取るだけですべすべの肌触りになるので、ウェット研磨は必要ありません。
ワトコオイルの色合いを変えずに、防水性を付加させることができます(ワトコオイル/ホワイトを除く)。ワトコオイル”ホワイト”には、「クノス白木」がオススメ。
クノスをはじめとした「リボス自然健康塗料」は、「食品に直接触れるものや、幼児用玩具にも使える」ほどの高い安全性も備えています。
ワトコオイルもリボス塗料も、特別な塗装道具は必要ありません。
私は、100円ショップの食器用スポンジで塗り、スコッティファイン(キッチンペーパー)で拭いています。
ワトコオイルのサポート塗料として、ぜひ一度試してみてください😊
まとめ
DIYは、特別な道具や特別な材料がなくても始められます。
私自身も最初は
「これで大丈夫かな?」
と迷いながら少しずつ試してきました。
今回の検証結果が、
ワトコオイルを使ってみたいと思っている方の
安心材料になれば嬉しいです。
自分に合った方法を見つけながら、
無理なくDIYを楽しむきっかけになればと思います。
DIY塗料は水に強い?初心者目線の防水性検証シリーズ
このシリーズでは
DIYでよく使われる塗料について
水にどの程度強いのか
普段使いの家具に使えるのか
を初心者目線で検証しています。
今後はこれらの記事をより読みやすく修整する予定です。また、「こんな実験をしてほしい」というご要望がありましたら、ぜひお問い合わせからご連絡ください☺
▼シリーズ記事一覧
では、また☺