コツコツDIY ~DIY初心者が挑戦する、賃貸マンション改造計画~

狭い賃貸マンションを、スローペースでコツコツ改造中。初心者&車無しでもできるDIY事例や、調べたこと、使ったもの、失敗談など。2019年6月にうつ病発症。病気と子ども達の事を書くこともあります。

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塗料の『屋内用』『屋外用』って?屋外用塗料を屋内用家具のDIYに使うのはNGなのか【DIY】【木部】【外装用】【内装用】

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こんにちは(*^^*)

素人DIYer なつみかん です💖(*´ω`*)

 

塗料選びをしていると、屋で使うものの塗料を探しているのに、

”良いと思った塗料が【屋用】だった…”

なんてこと、ありませんか?

 

私は何度もあります。

 

「屋外用なら雨に強い=水に強い」だろうし、色んな性能がついているのにお値段も安い…これ、屋内で使っちゃダメなのかな。

でも、塗料の分類は【屋用】【屋用】【屋用】。

屋内で使えるなら【屋用】の表記になるはずだから…【屋用】は屋内家具には使用NGってこと?

 

でも、DIY本で屋外用塗料を室内家具に使っている事例もよく目にするし。

実際問題どうなのかしら?

 

というわけで、今回は「用塗料は屋家具に使えるのか」について調べてみました✨

 

 

 

用塗料の特徴

屋外塗料は耐候性が高い

屋外は風雨紫外線にさらされるため、高い耐久性が必要になります。

木材の場合はそれに加え、虫害腐敗、藻やカビが発生することもあります。

そのため、屋外用塗料は【防腐・防蟻・防カビ・防藻・紫外線カット】など様々な保護性能を付加されています。

 

商品によって、防蟻や防藻効果は特に謳われていないものもありますが、

全ての屋外用塗料に共通するのは耐候性が高く、劣化や腐食などを防ぐ効果があることです。

 

注意したい【防腐剤】

屋外用塗料では、防腐剤として有害な成分を含んでいる場合があります。

完全乾燥後は有害な成分は飛散しないようですが、

しっかり乾燥するまでは換気・マスクの着用など注意を払う必要がありそうです。

 

勿論、すべての防腐剤が有害なものではありません。

商品によっては有害な成分を防腐剤として使用している可能性がある、ということです。

 

油性塗料と刺激臭

屋内用塗料でも屋外用塗料でも、水性塗料よりも油性塗料の方が保護力が高いと言われています。

しかし、油性塗料は臭いがキツイものが多く、塗装段階で出る刺激臭で体調不良を起こす可能性があるようです。塗装作業中は換気を心がけましょう。

 

乾燥時間も長く、完全乾燥まで7~10日程度かかる場合が多いです。

特に小さなお子様やペットがいる環境では、塗装作業は避け、完全乾燥まで注意が必要です。

 

乾燥後のニオイ

さらに、屋外用塗料の中には水性/油性に関わらず【乾燥後も臭いが残る】ものもあるようです。このような場合は、屋内での使用は避けた方が無難ですね💦

 

例えば、安価で入手しやすいカンペパピオ木材保護塗料【屋外用】は、水性/油性ともに、商品説明の中に『※塗装後も保護成分の臭いが若干残りますので、屋内木製品の塗装には不向きです。』と明記されています。

 

 

用塗料の特徴

【屋内用】の表記がある塗料は、シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドの放散量が少なく、安全基準を満たしています。

 

ホルムアルデヒドとシックハウス症候群

現在私達の身の回りには、多種多様な化学物質が存在しており、化学物質によるアレルギー症状、特にシックハウス症候群が問題となってきました。


このシックハウス症候群の原因物質として重大視されているのが「ホルムアルデヒド」。ホルムアルデヒドは優れた性質をもち、接着剤等の材料など、私たちの身近に多く存在していますが、一定量を超えると人体に有毒になってしまうのです。

※ちなみにホルムアルデヒドは一部の食品にも含まれますが、天然産物の食品に含まれるものは特に健康に害が無いとされ、画一的な規制はされていません。

 

ホルムアルデヒドと「F☆☆☆☆」(フォースター)

この対策として、建築基準法において、建材等から発生するホルムアルデヒドの放散速度(または放散量)に応じて等級を4段階に区分し、☆の数によってでの使用が制限されています。

 

最も発散量が少ない等級は「F☆☆☆☆」(フォースター)で、この等級ならば屋内での使用制限はありません。

「F☆☆☆」「F☆☆」は使用面積の制限があり、マーク表示無は屋内での使用不可とされています。

このF等級は「屋内用塗料」を選ぶときの判断材料になります。

 

塗料は等級認定外

ただし、F等級はあくまでも「屋内用」に適用されるもの。

用塗料は適用対象外かつ認定対象外です。

 

近年では屋外用塗料でも「F☆☆☆☆」(フォースター)を取得しているものもありますが、「屋内に影響がある場所に使用することが想定される塗料」に限られています。

 

つまり、原則、一般消費者には

メーカー側からの説明がない限りは、

各屋外用塗料の安全性は判断できないのです。

 

”屋用=保護力が低い”わけではない

【屋内用】と限定されている塗料でも、全体的に「屋外用より保護効果が低い」わけではありません。屋内用では耐候性は考慮されていないため、屋外で使うと傷んでしまう可能性はありますが、それはあくまで屋外特有の刺激に弱いというだけのこと。

屋内用でも高い保護力をもつ塗料もあります。

 

屋内用であっても保護力の高い塗料には、水性ウレタンニス、油性ニス、オスモカラー、クノスなどがあります。

 

水性ウレタンニス、ジェルカラーニス、クノスについては、防水性等の比較記事を書いていますので、良かったらご覧ください(#^^#)

www.natsumikandiy.com

 

用塗料と屋用塗料の違い

以上のことをまとめると、↓のようにまとめられます。

屋外用塗料と屋内用塗料 用塗料は耐候性があり、劣化や腐食を防ぐ成分が含まれている
用塗料の中には、有害な成分を含むものもある。
用塗料は安全基準を満たしている。
用塗料でも、防水性・耐久性の高いものがある。

屋内用塗料は安全基準を満たしていますが、屋外用塗料は「安全かどうか解らない」し、中には「有害な成分を含むものもある」。ということかな、と思います。

 

 

 

なぜ屋用塗料を屋で使ってはいけないのか

おそらく、「【屋用】塗料を屋内で使用してよいか」という質問には、

どのメーカーも使用不可」または「推奨しないと答えるでしょう。

 

 

例えば、

高性能で人気の高いキシラデコール(大阪ガスケミカル)【屋外用/油性】は、ホルムアルデヒドは使用しておらず有効成分(木材防腐・防カビ剤、防虫剤)についても安全性を評価したうえで使用されています。

※安全性については↓を参照してください

FAQ:キシラデコール、コンゾラン等による木材塗装時の安全性について | 大阪ガスケミカル株式会社

 

しかし、それでも屋内家具への使用については推奨されていません

【楽天市場】キシラデコール > キシラデコールQ&A:ペンキのササキ

推奨しない理由は「乾燥後も少々匂う」こと、割高であることのようです。

安全性は確認されてるのに、屋内での使用を推奨しない理由とは、いったい何なのでしょう。

 

その理由として、次の4つが挙げられると思います。

  1. ニオイが残る
  2. 屋内で使用可能な安全基準の認定を受けていない
  3. 屋内には必要のない成分が含まれている
  4. 適した塗料を使って欲しい。

 

1.匂いが残る

1に関しては、たとえ安全な屋外塗料であっても避けた方が無難でしょう。

人間にとっても不快ですし、人間よりも嗅覚の優れたペットがいる場合には、特に臭いには気を付けた方が良いかと思います。

ニオイがある=ニオイの元となる物質が飛散している。ニオイが残る=何らかの物質が長期間飛散している=長期間何らかの物質にさらされ続ける、ということ。アレルギー体質の方や、小さなお子様がいる場合は特に避けたい状態ですね。

キシラデコールでも、屋内使用を推奨しない理由の1つとしています。

 

2.屋内で使用可能な安全基準の認定を受けていない

2の「安全基準」とは、ホルムアルデヒドの放散量で判断されるもの。

屋内用塗料は等級分けされていますが、先にも述べた通り、

用塗料は適用対象外かつ認定対象外なのです。

 

キシラデコールも認定対象外の為、F等級の認定はされていません。

メーカー側としても、”「屋内で使用できることができる」ことが第三者から認定されていない”状態の塗料を「屋内で使用しても大丈夫です!」とは言えないですよね。

 

また、仮に「F☆☆☆☆」(フォースター)であったとしても、それは「ホルムアルデヒド」の放散量に限ったもの。

シックハウス症候群はホルムアルデヒドの他にも、トルエンやキシレンなど他の揮発性有機化合物(VOCが一因となっているともいわれています。

 

各塗料メーカーでは、有害性が認められている化学物質を含まない、安全な塗料の開発を進めていますが、人体に影響を及ぼす化学物質のすべてが特定されているわけではありません

この観点からも、メーカーとしては安易に「使っても良い」とは言えないでしょう。

 

※ホルムアルデヒドはVOCの1つです

 

3.屋内には必要のない成分が含まれている

次に、3について。

屋外用塗料の中には、安全性の高さを謳っているものもあります。

キシラデコールも、HPで安全性の高さがしっかりと説明されています(#^^#)

安全性と環境への影響 | 木材保護塗料 キシラデコール | 大阪ガスケミカル株式会社

 

キシラデコールの屋内使用についての回答は、以下のようなもの。

  • 「防腐剤、防虫剤など、屋内使用に必要のない成分が入っているのでお勧めしません」
  • 「防腐剤や防虫剤などの有効成分が付加されている分、割高です」

これだけ見ると、なんとなく「使用不可」ではなく「推奨しない」という言い方に思えちゃいますね💦

 

もし、「使わないでください」ではなく、「屋内で使っても大丈夫だとは思うけど、明確に安全である或いは問題ないことが証明されていないから、メーカーとして勧める或いは大丈夫と断言することはできない」ということであれば、使いたいですよね…

実際どう判断すればよいのでしょう。

 

化学物質過敏症

ここで、「必要のない成分が入っているからお勧めしない」というのは、化学物質過敏症に配慮してのことと思われます。

 

化学物質過敏症とは、「身の回りの全ての製品等から発散される化学物質に対して微量でも反応し、症状が出てしまうこと」。ある程度の化学物質が体内に取り込まれ、体がいったん過敏症を獲得すると、その後、低濃度の化学物質に対しても反応し、色々な症状が現れてしまうのです。

柔軟剤や香り付き洗剤に含まれる物質すら原因となり、なかには、外の物質に反応するため外出できない、重篤な場合もあるそうです。

 

  • 何の物質が原因で引き起るか、すべては解明されていない
  • 屋内使用では濃度が高くなりがち

となれば、如何に安全性を確認しているとはいえ、なるべく余計な成分が入っているものは勧めたくないですよね。屋内には不要な成分なのですから、特に。

 

実際、「アレルギー体質ですが、キシラデコールを使用しても大丈夫でしょうか?」という質問には、「特異体質(アレルギー体質など)、臭気に関しては、個人差があることから敏感なお客様はご使用を控えていただきすようにお願いいたします。」と回答されています。

 

小さなお子様やペットへの影響

成人にとっては無害または影響が少ない成分であっても、乳幼児やペットには有害な場合も多々あります。アロマオイルなんかもそうですよね。

 

キシラデコールの場合も、「動物園の木造動物舎(シカ、キリンなど)や犬小屋などにキシラデコールを塗装しても大丈夫でしょうか?」という質問に関しては「ペットなどが継続的になめたり、かじったりする可能性のある箇所については、使用しないでください。」という回答がなされています。

 

 

では、「小さな子ども、ペット、アレルギー体質の方がいなければ」使用してもよいのでしょうか。

私個人の見解としては、「あくまで自己判断・自己責任で」としか言えません。人の健康に関わることですから、安易に大丈夫とは言えません。

少なくとも、メーカーは「屋外で使用してください」と言っているのですから、何が起こっても自己責任です。

 

4.適した塗料を使って欲しい

最後に、「4.適した塗料を使って欲しい」について。

屋内用と屋外用では、保護する目的が違うため、成分が違います。屋外での使用を想定して配合された成分も、屋内では効果を発揮できません。

オスモカラー専門サイトでは、以下のようなFAQが掲載されています。

Q.外装用ウッドステインプロテクターを屋外で使う家具に使おうと思っていますが、余りそうなので室内の家具にも使用したいのですが大丈夫でしょうか?


A.ウッドステインプロテクターを屋内の家具にご使用したいとの事ですが、内装用とは保護する目的が違い、成分が異なりますのでオススメできません。
外装用は紫外線から木部を守るのが主な目的なので、着色の場合は顔料、クリアーの場合、UVブロッカーで保護します。
内部用は人が触れる機会が多いので摩耗に対して保護するためにワックス成分があるものとなります。
オスモカラーの良い点は用途に合わせた塗料設計がされており、しかも後に使用するメンテナンス用品も充実しているところですので、
室内家具にご使用出来ないこともないですが、長い目で見た時に弊社と致しましては屋内用(エキストラクリアーやノーマルクリアー)をご使用されることをオススメしたいです。

外装用塗料を室内家具に使用したい | blog_News | オスモカラーと木材に詳しい専門店

この場合は、「室内家具にご使用出来ないこともない」との見解ですので、屋内で使用しても良いかと思います。

 

結論

個人的には、屋内への使用を勧めない理由が「4.適した塗料を使って欲しい」というもののみであれば、使用しても問題ないかとは思います。

ただしそれも、メーカーや販売店の情報を隅々までよく読んで、安全性の確認が取れてからの話。もし、「匂いが残る」等の記載があれば使用しません。

 

 

ここまで調べてきたものの、結果として私個人として持つことができた【屋外塗料を屋内使用することの可否判断基準】は、かろうじて以下の2つです。

  1. メーカーや販売店が「屋内で使用しても問題ないとは思うが…」との見解を述べている
  2. 使用用途に「ペットの小屋の内装」がある

 

嗅覚に優れ、塗料を舐める可能性のあるペット小屋の内装に使えるならば、安全性が高いと判断しました。

 

ただ、この条件に当てはまる屋外専用塗料は殆ど無いと思います。

こういった塗料は、初めから【屋内外用】となっていることが多いですからね💦

 

 

あとは…「プロが成分から使用OKと評価したもの」でしょうか。

どの塗料も成分表示はきちんとされていますから、その全てについてプロが安全/屋内使用OKと判断したものなら、使うかもしれません。

 

例えば、和信ペイントの≪エクステリアカラー≫(屋外用水性ステイン)。

撥水性・防水性が高く、一回塗りでしっかりと色づくので、これが屋内で使えたら良いのに…と思っていました。

そうしたら、たまたま当時のTwitterでDIYアカウントの方が質問募集してて…✨

質問と、ご回答頂いたのがコチラ↓

 

成分を評価しての判断ということもあり、私個人としては屋内用としても使おうと考えています。

※ただし、それもあくまで自己責任。積極的にお勧めはしません

 

私が屋内に使っても良いかな…と思う屋外用塗料

以上をふまえて、私が屋内に使っても良いと思う屋外用塗料は、

今のところオスモカラーのウッドステインプロテクターと、和信のエクステリアカラーの2つのみ、という結論に至りました。

 

 

ただし、エクステリアカラーに関しては、あくまでアドバイスを頂いたうえでの自己判断で、自己責任。屋内で使っても良いらしいですよ!とオススメはできません。

 

用塗料が便利

例えば「普段はベランダに置いておくが、冬は屋内に置いているプランター等を塗装したい」等の理由で屋内でも屋外でも使える塗料希望される方や、

今後屋外用のモノも屋内用のモノも作る予定があるが、あれこれ塗料を揃えたくない…という方は、「屋内外用」の塗料がオススメです(#^^#)

屋内外兼用塗料

塗料の中には、屋内でも屋外でも使用できる【屋内外用】塗料もあります。

有名どころでは、水性WOODジェルステインがそれに当たります。

 

水性WOODジェルステインは、布ですり込むように仕上げるジェルタイプの水性ステイン。水性ステインですが、上塗りの必要はありません。
豆由来の天然なめらかジェル化剤配合 HALS(紫外線劣化防止剤)、UVA(紫外線吸収剤)配合で、日光や雨に強く耐候性が優れています。
防腐・防かび効果があり、木部を美しく保ちます。
私も使ったことがありますが、ニオイが全然なくて、とても楽チンでした(#^^#)

 

お値段も高くなく、良く伸びてコスパも抜群です(#^^#)

 

「食品に触れるものにも使える」屋内外兼用塗料

屋内外兼用で、かつ『食品に触れるものにも使える』という、オールマイティな塗料も存在します。

リボス自然健康塗料の『タヤエクステリア』がそうです(#^^#)

リボス社の塗料は全て食品基準で作られており、どの製品も内部で使用できます。

屋内外兼用で使用でき、かつ安全な塗料は、大変使いやすいですね(#^^#)

特に小さなお子様やペットがいるご家庭では、≪食品衛生法に適合≫≪食器に使える≫≪幼児用玩具に使える≫と明記されている塗料を選びたいですね(#^^#)

 

 

さいごに

「屋外用塗料を屋内家具に使っても良いのか」という問いに対しては、様々な意見があると思います。

ネットで調べてみると、次のような意見が見られました。

  • 「塗装段階で出る刺激臭に問題があるだけ」なので、乾いてしまえば問題ない。
  • 「有害物質は乾燥後には飛散しないことが確認されている」から大丈夫。
  • 「防腐剤・防虫剤の含有量が多い為、化学物質過敏症の方に影響があるかもしれないというだけ」だから、屋外用塗料を屋内で使っても良い

 

このような考え方も、もしかしたら正解なのかもしれません。

成人の方が、上のような考え方に基づいて、一人暮らしの部屋の内装・家具に屋外用塗料を選択するなら、それはそれで自己責任だし…とは思います。

 

けれども、やはり個人的には、家族のいる方、ペットと暮らしている方、物件を提供する方には慎重になってほしい…と願ってしまいます。

 

DIYを楽しむ上では、材料費の「安さ」も勿論大事なポイントですが、

何よりもまず「安全」を最優先に(#^^#)

DIYを楽しみましょう🎵

 

 

 

ではでは(#^^#)

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました(#^^#)

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