こんにちは(#^^#)
素人DIY歴9年、鬱病歴3年の なつみかん です🎵
DIYを始める時、ウォルナットやラスティックパインなど、ヴィンテージな色合いを選択することも多いですね。私も今まではそうでした(#^^#)
でも、ナチュラルな雰囲気の≪クリア塗装≫も素敵💛
着色したものの保護にも役立ってくれますね(#^^#)
ただ、ひと口にクリア塗装と言っても、
塗料によって色合いは全然違います。
そこで今回は、ワトコオイルやオールドウッドワックス等のメジャーな塗料や、防水性・安全性の高い塗料の≪クリア≫を実際に塗ってみて、色合いを比較してみることにしました(#^^#)
次回以降の記事では、≪作業の容易さ≫、≪コスパ≫、≪安全性≫、≪防水性≫についても比較する予定です。
本記事では、≪各塗料の特徴≫、≪色合い≫、≪手触り≫について書いていきます(#^^#)
今回比較するクリア塗料
今回比較する塗料は、以下の11種類です。
a. ワトコオイル/ナチュラル
b. リボスカルデット/クリア
c. リボス クノス
d. リボス クノス白木
e. リボス メルドスハードオイル
f. オールドウッドワックス(クリア)
g. 未晒し蜜ろうワックス
h. 和信 水性ウレタンニス(艶あり)
i. 和信 ウッドアトリエ クリアコート
〈マットクリア〉 (水性ウレタンニス(艶消し) )
j. クリアペーストグレーズ
※現在は販売終了
k. アサヒペン ジェルカラーニス(クリア)
各塗料の特徴
ここからは、今回比較する塗料についての説明になります。
11種類分の説明になるので、すでにご認識の場合や、色合いなどを早く知りたいという場合は、目次から飛ばしてください(#^^#)
①オイルフィニッシュ用オイル
a~eまでの塗料は、オイルフィニッシュ用のオイルです。
オイルフィニッシュとは、木材内部にオイルを浸透させて、オイルが木材内部で固体化することで木材を保護・強化する塗装仕上げのこと。
使用されるオイルは、植物性の乾性油。乾性油は空気中の酸素と結合して固体になる性質をもちます。
内部を強化しつつ、表面には固い膜をつくらないので、木の呼吸を妨げず、木目をしっとりと浮き上がらせることができます。
a.ワトコオイル【ナチュラル】
ワトコオイルは亜麻仁油を主原料としたオイル塗料で、安全性の高い溶剤を使用し、有害な化学物質を一切含まない、環境対応型の塗料です。
(ただし、”食品に触れるもの”に使用できるほどの安全性は明記されていません)
一般的なオイル塗料と同様、防水性はあまり高くないと言われています。
ホームセンターでも売られており、簡単なのに深みのある仕上がりになるため、DIY初心者から上級者まで、長年愛されている人気の塗料です。
※b~e【リボス塗料】
リボス塗料は、世界で最も早く自然健康塗料を送り出した、ドイツ最大手の自然塗料メーカーであるリボス(Livos)社の自然健康塗料のことです。
リボス社の自然健康塗料はどれも、高品質な亜麻仁油という高級植物油と天然ワックスから作られており、赤ちゃんが誤って口に含んでも大丈夫という代名詞がついたほど高
い安全性を誇っています。
また、一般的なオイル塗料と異なり、耐久性に優れています。
撥水性・防水性に優れているのもリボス塗料の特徴です。
b.カルデット【クリア】
【カルデット】はリボス塗料の1つで、カラーバリエーションが豊富な屋内外用のカラーオイル(オイルフィニッシュ用)です。
※ただし、クリア/ホワイト/ライトグレーは屋内向け
亜麻仁油を主成分として、オレンジピールオイルやマイクロワックス、鉱物系顔料などから作られています。
c.クノス/d.クノス白木
【クノス】はリボス塗料の中でも高い防水性をもつ屋内用のオイルです。
カルデットやメルドスと同じく浸透型のオイルですが、表面にごく薄い膜をはり、強靭な耐久性、撥水性、耐汚染性を発揮します。
※クノスで張られた膜は、木の呼吸を止めるものではありません。
高い防水性を有するため、水廻りの使用に適しています。
【クノス】は、他のオイル塗料と同じく黄味がかかった色合いで、3分艶です。
【クノス白木】はオイル塗装による濡れ色を抑え、白木の素材感を活かした仕上がりを目指した色合いになっています。
e.メルドスハードオイル
リボス社の自然オイル商品の中でも、もっとも浸透性の高い天然樹脂オイル。
木材に浸透しその表面を硬くする効果があるため、柔らかい木材を使用した家具のキズ対策として最適です。タヤエクステリアを塗布したウッドデッキの強化として使われることもあります。
撥水性・耐水性が抜群に高く、台所・脱衣所・洗面所・トイレなどの水周りの床・フローリングにも適しています。
メルドスハードオイルで内部を強化し、クノスで表面を強化する、という塗り方もオススメ(#^^#)
他のリボス塗料と同様、≪幼児用製品、テーブルや食品に触れるもの≫にも使用できるほどの、高い安全性をもっています。
②ワックス
f.オールドウッドワックス(クリア)
オールドウッドワックスは、無垢の木に塗りこむだけで、味のある古材のような仕上がりになるソフトタイプのワックスです。
原料に安全性の高い天然素材のミツロウを使用し、嫌なにおいが少なく気軽に使えまる。
カラーバリエーションはブラウン系5色、グレー系4色、ホワイト、クリアの11色。塗りこむことで木の保護と着色が同時におこなえます。
≪クリア≫は着色剤を含まない無色透明のワックス(ワックス自体は白濁色)で、
①無垢材にそのまま、②水性ステインの上から、③他のオールドウッドワックスの上から塗ることで、表面につやを出しながら保護することができます。
撥水性は高いものの防水性は高くないため、濡れたまま放置すると輪染みができます。
g. 未晒し蜜ろうワックス
未晒し蜜ろうワックスは、蜜ロウ・エゴマ油を原料とするワックスです。蜜ろうは国産の無漂白、えごま油は国内生産、無添加と、健康と安全にとことんこだわって作られています。
木の表面には「蜜ロウ」で膜をつくり、木の中には「エゴマ油」を浸透させることで撥水効果を長もちさせながら、木材を保護します。
③水性ウレタンニス
h. 和信 水性ウレタンニス(艶あり)
/i. 和信 ウッドアトリエ クリアコート〈マットクリア〉
水性ウレタンニスは、硬い塗膜をつくる保護効果の高いニスのため、テーブル等実用性の高い家具にも使える塗料です。
水性なので、薄めたり刷毛などの道具を洗うのも水でOK。
嫌な匂いもなく屋内で作業できます。
和信の水性ウレタンニスは食品衛生法にも適合しているため、菓子皿や箸などの食器、子どものおもちゃや食卓にも安心して使えます。
また、和信ではカラーバリエーションが豊富なニス・ステインとしてウッドアトリエ(WOOD ATELIER)シリーズを展開しています。
「クリアコート」はウッドアトリエシリーズの水性ウレタンニス。こちらも食品衛生法に適合しています。クリアの艶あり(グロスクリア)、つや消し(マットクリア)の他、着色タイプのカラー展開も豊富です。
④油性ニス
j. クリアペーストグレーズ
※現在は販売終了
『バターミルクペイント』で有名なオールドビレッ社の油性ニスです。
通常の油性ニスと違い、ペースト状でムラなく塗れ、乾燥時間も短いことが魅力です。
一般的なニスのような、いかにも「塗膜作りました!」という感じのしない自然な仕上がりになります。
屋内用のため匂いもきつくなく、ウエスで塗れるので取り扱いやすいというメリットもあります。
安全性については明記されていません。
施工も簡単で防水性も高く、油性なので水性塗料にも油性塗料にも上塗りできるところが気に入り、主にワトコオイルの上塗り剤として長らく愛用していたのですが、残念ながら現在は販売終了になってしまいました。
k.アサヒペン ジェルカラーニス(クリア)
クリアペーストグレーズと同様、布ですり込むように仕上げるジェルタイプの油性ニスです。
こちらは着色も同時にできる着色ニスで、≪透明クリヤ≫の他9色のカラーバリエーションがあります。
色合い比較
SPF材
SPF材(ワンバイ材)に塗布した結果、
クノス白木が最も無塗装に近い仕上がりになりました。
次に、水性ウレタンニス、オールドウッドワックス。透明なだけあって色合いに変化なく、艶だけ付加された感じです。
クノス、メルドス、油性ニスは、多少濃い色合いになりました。
カルデットクリア、ワトコオイル、未晒し蜜ろうワックスは、黄味がかかった仕上がりになりました。
100均木材(桐/広葉樹)
100均木材では、水性ウレタンニス、オールドウッドワックスが最も無塗装に近く、クノス白木では若干黄味がかかった仕上がりになっています。
油性ニスは、多少濃い色合いになりました。
クノスと未晒し蜜ろうワックスでは多少黄味がかかった仕上がり。ワトコオイル、カルデット、メルドスは黄味がかかった仕上がりになりました。
手触り
ワトコオイルを2回塗りしたものでは、しっとり感はありますが多少のざらつきを感じます。
ワトコオイルをウェット研磨したものでは、400番のやすりをかけているため、しっとりスベスベしています。
カルデット2回塗りは、ウェット研磨ほどではありませんが、ワトコオイルを単に2回塗りしたものよりすべすべしています。ただし、若干のひっかかりはあるので、テーブルや椅子など体に触れるものに使用するときはサッと塗装後研磨をした方が良いかと思います。
クノス白木、クノスは2回塗りだけでウェット研磨と同等のすべすべ感があります。塗装後研磨は必要ありません。
メルドスはかなり浸透していましたが、表面はざらついています。ワトコオイルよりもざらつきが気になる感じです。メルドスで仕上げる場合は塗装後研磨が必要です。400番のやすりで撫でるだけで表面が整います。
水性ウレタンニスは、元々塗装後の研磨が必要な塗料です。単に塗り重ねただけでは刷毛跡のざらつきが出ます。400番のやすりで撫でるだけで表面が整います。
蜜ろうワックスは、意外にもすべすべ感がなく、ワトコオイルよりもざらつきを感じます。
オールドウッドワックスは、今回使用した塗料の中で最もすべすべ、しっとりした仕上がりです。
油性ニスには多少のざらつきがあります。体に触れる場所や水拭きしたい場所に使用する場合は塗装後の研磨をお勧めします。400番のやすりで撫でるだけで表面が整います。
【まとめ・表】色合い・手触り
色合いと手触りで比較した結果、
無塗装と色合いとあまり変わらず、塗るだけで手触りの良く仕上がるのは、
クノス白木とオールドウッドワックスでした。
水性ウレタンニスも、透明なので、無塗装の色合いを保ちます。塗装後研磨をしないとざらつきがありますが、水性ウレタンニスは元々、研磨しながら仕上げることが前提の塗料。研磨と言ってもやすりで表面を軽く撫でつけるだけです。研磨後はすべすべした手触りになります。
色合い | 手触り | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
種類 | 塗料 | SPF材 | 100均木材 | 塗装後 研磨 |
手触り(塗装後研磨前) | ||
オイル | ワトコオイル/ナチュラル | △ | 黄味がかかった色合い | △ | 黄味がかかった色合い | 要 | 塗り重ねだけではざらつく。ウェット研磨がオススメ。 |
ワトコオイル/ナチュラル ウェット研磨 |
△ | 黄味がかかった色合い | △ | 黄味がかかった色合い | 不要 | しっとりすべすべしている。 | |
リボスカルデット/クリア | △ | 黄味がかかった色合い | △ | 黄味がかかった色合い | 使用場所によっては 必要かも? |
若干のざらつきがある。 | |
リボス クノス | 〇 | 多少濃い色合い | 〇 | 多少黄味がかかった仕上がり | 不要 | ウェット研磨と同等の すべすべ感 |
|
リボス クノス白木 | ◎ | 最も無塗装に近い仕上がり | 〇 | 若干黄味がかかった仕上がり | 不要 | ウェット研磨と同等の すべすべ感 |
|
リボス メルドスハードオイル | 〇 | 多少濃い色合い | △ | 黄味がかかった色合い | 要 | ワトコオイルよりもざらつき、表面の毛羽立ち有。 | |
ワックス | オールドウッドワックス(クリア) | ◎ | 色合いに変化なく、艶だけが追加 | ◎ | 色合いに変化なく、艶だけが追加 | 不要 | 最もしっとりすべすべした肌触り |
未晒し蜜ろうワックス | △ | 黄味がかかった色合い | △ | 多少黄味がかかった仕上がり | ワトコオイルよりもざらつきが有る。塗装前研磨を入念に。 | ||
水性ウレタンニス | 和信 水性ウレタンニス(艶あり) |
◎ | 色合いに変化なく、艶だけが追加 | ◎ | 色合いに変化なく、艶だけが追加 | 要 | 元々研磨ありきの塗料。 400番で撫でつける |
和信 ウッドアトリエ クリアコート〈マットクリア〉 |
◎ | 色合いに変化なく、艶だけが追加 | ◎ | 色合いに変化なく、艶だけが追加 | 要 | 元々研磨ありきの塗料。 400番で撫でつける |
|
油性ニス | クリアペーストグレーズ ※現在は販売終了 |
〇 | 多少濃い色合い | 〇 | 多少濃い色合い | 使用場所によっては 必要かも? |
多少のざらつき有。 |
アサヒペン ジェルカラーニス(クリア) |
〇 | 多少濃い色合い | 〇 | 多少濃い色合い | 使用場所によっては 必要かも? |
多少のざらつき有。 |
ひとくちにクリア塗装と言っても、色合いはかなり違いましたね(#^^#)
好きな色合いはありましたでしょうか?
SPF材なら、元々の色合いを生かすなら≪クノス白木≫がおすすめです(#^^#)
2回塗りするだけですべすべな手触りに仕上がりますし、安全性と防水性が高いことでも有名な塗料です(#^^#)
水に触れる心配のない場所に使うなら、オールドウッドワックスがおすすめ。
拭き取りに力は要りますが、元の色合いを変えることなく、つるつるすべすべな手触りになります(#^^#)
次回以降は、施工性、コスパ、安全性、防水性比較していきます。
楽しみにしてくださいね🎵
ではでは、今回はここまで✨
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました(#^^#)