こんにちは(*^^*)
素人DIYer なつみかん です(*´ω`*)
今日は、前回の続き。
『未晒し蜜ロウワックス』の耐水性と耐熱性についての実験です😊
水染みはできる?
水性ステイン、オイルを塗布した100均木材とSPF材に『未晒し蜜ロウワックス』を塗布して乾燥させた後、スポイトで水滴をつけて水染みが出来るかを確認します。
水滴をつけてから《直後》《10分後》《1時間後》に拭き取り、様子を見ました。
《100均木材/桐/広葉樹》
水染みが出来たのは…
『無塗装』『ワトコオイル』では、水滴をつけて《直後》に拭き取った場合から、塗布面に白く輪じみができていました。
『ワトコオイル』では、ワックスを塗布していない面で白い輪じみが見られましたが、塗布した面ではさらに目立って白くなりました。
今回の実験では、ワックス塗布による機能性の向上を見るため、ワトコオイルは薄めの二度塗りにしています。
乾拭きすると色がついてきて、ワックス塗布時にも色落ちがある状態です。
塗布時にワックスとオイルが混ざると良くないのかもしれませんね💦
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ただし、
ワトコオイルをしっかりと塗装したもの(乾拭きしてもオイルがついてこない)では、未晒し蜜ロウワックス塗布時に色がついてきませんでしたが、
ワトコオイルのみの面で水染みが見られなかったのに対し、ワックスを上塗りした面では僅かに水染みがありました(この時は、乾燥後に消えました)。
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水染みの点では、特に機能性が向上するわけではないようです。
水性ステインは、水滴をつけてから《直後》《10分後》《1時間後》に拭き取ったいずれの場合も、ワックス塗布面に水染みや輪じみがつくことはありませんでした。
ワックスを塗布していない面も、水が染みこんだ様子はあったものの、乾燥後は跡もなく、シミがついた様子はありませんでした。
水性ウッドジェルステイン(防水性有り)でも、《直後》《10分後》《1時間後》に拭き取ったいずれの場合も、ワックス塗布面に水染みや輪じみがつくことはありませんでした。
ワックスを塗布していない面も、《1時間後》に水が染みたような濡れた跡がつきましたが、乾燥後に跡が残ることはありませんでした。
リボスカルデットでも、《直後》《10分後》《1時間後》に拭き取ったいずれの場合も、ワックス塗布面に水染みや輪じみがつくことはありませんでした。
ワックスを塗布していない面にも水染み、輪じみはなく、ワックス塗布面と塗布していない面で違いはみられませんでした。
ちなみに、
ワトコオイルやESHAのカラーオイルは、拭いても拭いても色がついてくる…ということがありますが、
カルデットは拭き取りがしやすく、軽く拭き取っただけでも色落ちしにくいです。
ワックス塗布時も色がついてくることはありませんでした。
《SPF材/1×6材/針葉樹》
SPF材では、水滴で白い水染みが出来たのは、《水滴をつけて3時間後》の『水性ステインの蜜ロウワックス塗布面』のみでした。
ただし、ターナーの水性ステインでは、ワックス塗布面には水染みができたものの、ワックスを塗っていない面では拭き取り時に色が剥げてしまいました。
水染みはできても、ワックスを塗った方が良いですね😊
100均木材では白くなってしまった『無塗装』と『ワトコオイル』は、SPF材では水染みができませんでした。
ただし、ワックスを塗布していない面にも見た目の変化はありません。
また、3時間水をつけたままにした時には、ワックスを塗布した面では水滴部分に明らかに水分が集中し、まとわりついていました。
シミにこそなりませんでしたが、《長時間水をつけたままにすると蜜蝋が水分を含む》ことは確かなようです。
水染みについてーまとめ
水染み(白い輪じみ)に関しては、《塗布面の元々の性質や色に左右される》印象を受けました。
元々輪じみにならない面では染みはつきにくいですし、染みがつくものは未晒し蜜ロウワックスを塗ってもシミが着きます。
ただし、3時間後の水性ステインでは、ワックスを塗布していない面ではシミにならなかったのに、ワックスを塗布した面ではシミがつきましたので、
『元々シミになりにくい塗装面でも、未晒し蜜ロウワックスを塗布して3時間程度濡れたままにするとシミがつく』という認識でいた方がよさそうです。
未晒し蜜ロウワックスの耐水性
霧吹きでまんべんなく水をかけて1時間放置し、染み込み具合を確認しました。
蜜ロウワックスを塗布した面は、塗布していない面と比べて明らかに水を弾いています。
1時間後、
蜜ロウワックスを塗布しているかしていないかで、水の残り具合に明らかな違いがありました。
SPF材でも100均木材でも、『無塗装』、『水性ステイン』は、蜜ロウワックスを塗布していない面は水が染み込み、表面が乾いてしまっています。
防水性のある『水性ウッドジェルステイン』は、100均木材では水が残っていますが、蜜ロウワックス塗布面の方が水を弾いています。
オイルでは、蜜ロウワックスを塗布していない面でも水が残っていますが、蜜ロウワックスを塗布した面の方が、明らかに多くの水が撥水したまま残っています。
また、無塗装、水性ステイン、防水性のある水性ステイン、オイルのいずれも、
蜜ロウワックスを塗布していない面では、拭き取った後も湿っていましたが、
蜜ロウワックスを塗布した面では、拭き取り後すぐに乾燥していました。
蜜ロウワックスを塗布することで、木材を水から守る効果がある、ということですね(*^^*)
布巾への色落ち
蜜ロウワックスを上塗りすることで、下塗り塗料の色落ちを防ぐことができるでしょうか。
濡れた布巾で水拭きし、布巾への色落ちを確認してみました。
《水性ステイン》
100均木材でもSPF材でも、蜜ロウワックスを塗布した面でも色落ちはありました。
が、未晒し蜜ロウワックスを塗布した面(下半分、写真右)の方が、色落ちが少ないことが解ります。
《水性ウッドジェルステイン》屋内外用ステイン
防水性のある『水性ウッドジェルステイン』では、ジェルステインのみの面でも、色落ちは僅かでした。
未晒し蜜ロウワックスを塗った面でも僅かに色落ちがありましたが、蜜ロウワックスを塗った方が色落ちが多いような…💦
蜜ロウワックスは、ステインの色落ちを防ぐ効果はそれほど期待できない…ということでしょうか💦
《ワトコオイル》
写真では光ってしまってよく見えませんが💦
100均木材では、ワトコオイルのみの面で薄く色落ちがありましたが、蜜ロウワックスを上塗りした面でも同程度の色落ちがありました。
SPF材では、ワトコオイルのみの面も、蜜ロウワックスを上塗りした面も色落ちはありませんでした。
《リボス カルデット》撥水性のあるカラーオイル
カルデットも、水拭きで僅かに色落ちがありました。といっても、ワトコオイルよりもはるかに少なく、「よく見れば色がついてきてるはかな?」程度です。
蜜ロウワックスを上塗りした面でも同様でした。
布巾への色落ちーまとめ
元々上塗りでの保護が必要な《水性ステイン》では、そのままでは色落ちが酷く、蜜ロウワックスを上塗りすることで軽減されました。
ただし、あくまで「軽減」です。水性ステインに蜜ロウワックスを上塗りしても、上塗りなしのオイルよりも酷い色落ちがありました。
元々色落ちの少ないステインやオイルでは、水拭きによる色落ちの程度に違いはみられませんでした。
以上から、未晒し蜜ロウワックスの塗布しても、水拭きによる下塗り塗料の色落ちを防ぐ効果は少ない、ということが解りました。
耐熱性は?
熱湯を入れたマグカップを10分置き、板の様子を確認しました。
『45~60℃で溶ける』と言われる蜜ロウワックスですが、今回の実験では変化は確認出来ませんでした💦
温度や回数が足りなかったのかもしれませんね⤵️⤵️
実験としては失敗です。ごめんなさい💦
今後、実験方法を改善し、再挑戦します。
ただ、この記事を書いている間に、蜜ロウワックスに関する疑問点をTwitterで呟いたところ、実際に使っている方から詳しい情報を頂きました✨
『熱のあるものを置くとワックスが溶けて痕がつく』そうです。
やはり、パソコンなど放熱する機器を置くには向いてなさそうですね💦
蜜ロウワックスを塗布しておくと、メンテナンスしやすい
ここまでの実験で、「撥水性・耐水性はあっても、水染みや色落ちを防げないのはちょっと…」と思ってたのですが💦
『蜜ロウワックスは水を長時間放置すると輪じみができるが、上から蜜ロウワックスを塗れば問題ない』という記述もみつけたので、試してみました✨
輪じみが出来た100均木材の《無塗装+蜜ロウワックス》と《ワトコオイル+蜜ロウワックス》に、そのまま蜜ロウワックスを塗り重ねたところ…
白い輪じみは完全には消えませんでしたが、目立たなくなり、艶も回復しました✨
基本的には、 320番程度のヤスリでシミ部分を擦ってから、蜜ロウワックスを塗り直すと良いようです😊
ちなみにカルデットも、霧吹き実験でビショビショにして1時間放置後ゴシゴシ拭く…なんてことをした後は、さすがに艶が減ってしまったのですが、蜜ロウワックスで艶が回復しています。
黒のオイルなので、黄色味がついてしまった気もしますが、茶系のオイルならば問題なさそうですね😊✨
こちらもTwitterで教えて貰ったのですが、未晒し蜜ロウワックスには、水染みがついてしまったときのメンテナンスに便利な商品があります。
https://mitsurouwax.com/news/2017/10/post-250.html
蜜ロウワックスを塗布することで水染みを防ぐことは出来ませんが、メンテナンスのしやすさはとっても魅力的です。
耐水性も向上しますので、塗っておくと安心だな…と思いました😊✨
まとめ
前記事も含め、未晒し蜜ロウワックスの実験結果から、以下のことが解りました。
- 水性ステインやオイルの下塗りは可能。
- 撥水性や耐水性(染み込みにくさ)は向上するが、ウレタンニスのように色落ちや水染みを防ぐことはできない。
- 安全性と、メンテナンスのしやすさは魅力
水染み(輪じみ)に関しては、
元々水染みがつきにくい状態であれば、蜜ロウワックスを塗布しても水染みがつくことはありませんでした。
ただし、元々水染みがつきやすい素材の時は、水染みを防ぐことはできません。
また、長時間放置すると、元々水染みができにくい面にも水染みができました。
耐熱性については、今回の実験では確認することが出来ませんでした💦
今言えるのは『熱い飲み物をいれた陶器のマグカップを置くくらいでは、シミはつかないが、基本的に熱には強くないらしい』くらいです…スミマセン💦
今後、別の実験方法を考えようと思っています(*^^*)
以上から、『未晒し蜜ロウワックス』は、
ガンガン水がついたり熱いものを置くダイニングテーブルや、キッチン・洗面所等の水回りには向きません。毎日使う場所は、そう頻繁にメンテナンスできませんし💦
ただ、高い安全性と撥水性・耐水性、メンテナンスのしやすさは大変魅力的。
子ども用の家具や木製のおもちゃに塗って、メンテナンスしながら大切に使うのも良いな…と思いました✨
うち長男は肌が弱いので、学習机を作り直す際には『未晒し蜜ロウワックス』を使おうかな…✨とも思っています。
また、とにかく塗装が簡単で、道具も時間も少なく済みますので、「塗装はちゃちゃっと済ませたい」という方におすすめです✨
100均の無塗装の木製ボックスも、蜜ロウワックスを塗っておくと耐久性が増します✨
(↓未晒し蜜ロウワックスを塗布した方が、明らかに水を弾いています)
PCデスクには…
飲み物はトレイに置く、PCは直接置かない等の工夫をすれば使えると思います。
水染みの出来にくいカルデットを下塗りするのも良いかもしれません。
ただ、PCデスクは私が使うので、安全性より利便性。ぶっちゃけ、使用時に工夫が必要なら、蜜ロウワックスじゃなくてもいいかなと思ってます。
塗料は適材適所。
まずは自分が『その塗料に求めること』を明確にし、要望に合う塗料を使用できれば、DIYがより快適になると思います✨
私のような全くの素人には、塗料の性質を知ることも一苦労だったりしますが、自分が知ったことを共有することで、同じように「DIYをやってみたいけど、よく解らない…」という方のお役に立てたら嬉しいです(*´ω`*)
DIYは、生活をもっと便利に、もっと楽しくしてくれます✨
皆さんもぜひぜひ✨挑戦してみてくださいね(*´∇`*)
ではでは(*^^*)
今日も最後までお読み頂き、ありがとうございました(≧∇≦)
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よかったら遊びに来てください✨(*´∇`*)